ボルト・ナット・犬くぎ・台形ねじ・高力ボルトに関するよくあるご質問を紹介します。
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よくあるご質問Q&A 高力ボルト(施工編)

高力ボルト(施工編)

Q1.高力ボルトのボルト長さの選定

部材の接合に用いるボルトの長さは、締め付け長さ(被締め付け材と板厚の合計)に下表に示す長さを加えたものを標準としています。
ボルトの長さは 5mmピッチで製造されているため、長さが5mm単位とならない場合は2捨3入します。

高力六角ボルト(単位mm)

トルシア形高力ボルト(単位mm)

ボルトの
呼び径
締め付け長さに
加える長さ
M12 25
M16 30
M20 35
M22 40
M24 45
M27 50
M30 55
ボルトの
呼び径
締め付け長さに
加える長さ
   
M16 25
M20 30
M22 35
M24 40
M27 45
M30 50

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Q2.降雨中の施工は実施してよいか?

降雨の際は、締め付け作業は行わないことが原則です。
やむを得ず、降雨時に作業を行う場合は、締め付け試験を行い、トルク係数値の変化の性状を十分確認する必要があります。

もちろん、感電等安全対策には十分に注意してください。

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Q3.高力ボルトを仮締めボルトとして使用してよいか?

JISS6.10.4によれば「仮ボルトは建方作業における部材の組み立てに用いるもので、本締めまたは溶接までの間予想される外力に対し架構の変形や倒壊を防ぐためのものである」のでボルトとしては何を使用しても差しつかえない。

但し、現場溶接する柱継手のエレクションピースの仮ボルトは高力ボルトを使用しなければならない(JASS6の10.4)。本締めボルトを仮ボルトとして用い、そのまま本締めをしてはならない。

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Q4.ピンテールを溶断してよいか?

ピンテールの溶断作業はしてはなりません。

そもそも、ピンテールはねじり破断することで、締め付けトルクを管理するものですし、また溶断した場合、その温度は1,500℃以上と考えられ、ボルト材料が熱影響を受けて機械的性質が低下する恐れがあるからです。

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Q5.ボルト周辺の溶接は何mmまで近付けてよいか?

高力ボルトの材料は熱の影響で機械的性質が低下する恐れがあります。

その限界温度は250℃前後とされており、高力ボルトセットの表面温度が250℃以下となるようボルトと溶接の位置を離してください。

その距離は、鋼板の厚さや溶接入熱量によるので、一概には決められません。

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Q6.高力ボルトの保管場所の最低必要条件とは?

高力ボルトの保管場所についての最低必要条件は以下の通りです。

(1)雨水、夜露による濡れ、さびの発生、ほこりや砂などの付着を防止できること。
(2)温度変化が少ないこと
(3)乱暴な扱いによるねじ部のいたみを防止できること。

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Q7.部材(ボルト接合部)にペンキを塗装してはいけない理由は?

摩擦接合では、摩擦面の状態により接合部のすべり耐力(せん断耐力)が低下するからです。黒皮、浮さび、じんあい 油、塗料、溶接スパッタなどが接合部の摩擦面に介在すると、摩擦力が著しく低下するので適切な時期に除去しなければなりません。

また、接合部添え板の外面にも塗料などの付着があると、「ボルトまわり」や「座金の共まわり」が発生しやすくなるので、やはり適切な時期に除去してください。

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Q8.ボルトの再使用は可能か?

一度使用した高力ボルトは、もはや新品の時の状態を保っておらず、いずれの締め付け方法によった場合も再使用してはいけません。

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Q9.二度締めは、なぜ必要か?

『接合部で一群をなしているボルトを締め付ける場合、すでに締め付けられているボルトの張力が、ほかのボルトの締め付けによって多少とも影響を受ける。従ってすべてのボルトに均等な張力を与えるために、ボルトの締め付けは二度締めにより行う』(鉄骨工事技術指針・同解説(S52版)とあり、二度締めが必要とされています。

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