- Q1.六角穴付きボルトの強度と呼び径の関係が、M20までが12.9、M22以上が10.9となっている理由は?
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規格上は区分できませんが、ボルトメーカーでは製造するうえで、材質的、コスト的な見地、及びユーザーにおいて、M22以上は12.9の強度に対し十分なトルク管理が困難であることが予想されます。そのため、ボルトメーカーでは便宜上M22以上のサイズは強度区分10.9として生産しています。

- Q2.高強度のボルトには、めっき品がないのは何故か?
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高強度ボルトは遅れ破壊の危険性があり、特に引張り強さでは
1,200N(120kgf)/mm2以上、硬さではHRC37以上になると破壊感受性が急増すると言われています。このため、水素脆性の起因となるめっき処理を当社では強度区分10.9以上に施すことは控えています。

- Q3.ボルトの破断原因として、どのような要因がありますか?
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ボルトの破断様式は以下のように分類されます。
(1)ゆるみ破壊
(2)引張り破断
(3)ねじ山のせん断破壊
(4)疲れ破壊
(5)遅れ破壊
(A)外的要因:腐食環境(海岸地帯、工業地帯)、温度(温度差の厳しい地帯)
(B)内的要因:ボルトの強度レベル、化学成分、非金属介在物
(C)表面処理による影響

- Q4.せん断応力とは?
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せん断応力(shearing stress)とは、図のようにボルトなどにせん断力(w)が作用する時に生じる応力のことです。これは断面に沿って接線方向に生じるので接線応力ともいわれています。一般に軸部のせん断強度は、引張り強さのおよそ60%であり、ねじ部のせん断強度はおよそ50%となっています。


- Q5.ねじの有効断面積とはどのようなもので、それを算出する方法とは?
また、なぜ谷径断面積を使わないのか?
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ねじの有効断面積は、JIS B 1082で規定され、主としてねじ部の応力計算に用いられることになっています。最近では、疲れ強さの応力計算でも、締結設計の判断上有利なことから、谷径断面積ではなく有効断面積が用いられるようになりました。
メートルねじの有効断面積 As は、次の式(1)または(2)によって求めることができます。
------(1)
As=0.785(d-0.9382P)2------(2)
ここに、As:メートルねじの有効断面積(mm2)
d:おねじ外径の基準寸法(mm)
d1:おねじ谷の基準寸法(mm)
d2:おねじ有効径の基準寸法(mm)
d3:d1からとがり山の高さHの1/6を減じた値
(d3=d1-H/6)(mm) H:とがり山の高さ(H=0.866025P) (mm)
下表には、メートル系並目ねじにおける有効断面積を示す。
| ねじの 呼 び( mm ) |
M12 |
M14 |
M16 |
M18 |
M20 |
M22 |
M24 |
M27 |
M30 |
M33 |
M36 |
| ピッチ( mm ) |
1.75 |
2 |
2 |
2.5 |
2.5 |
2.5 |
3 |
3 |
3.5 |
3.5 |
4 |
| 有効 断面積 ( mm2 ) |
84.3 |
115 |
157 |
192 |
245 |
303 |
353 |
459 |
561 |
694 |
817 |
| ねじの 呼 び( mm ) |
M39 |
M42 |
M45 |
M48 |
M52 |
M56 |
M60 |
M64 |
M68 |
M72 |
|
| ピッチ( mm ) |
4 |
4.5 |
4.5 |
5 |
5 |
5.5 |
5.5 |
6 |
6 |
6 |
| 有効 断面積 ( mm2 ) |
976 |
1121 |
1306 |
1473 |
1758 |
2030 |
2362 |
2676 |
3055 |
3460 |
